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指標発表でスプレッドは何倍に広がる?雇用統計246回を検証してみた

指標発表でスプレッドは何倍に広がるか検証してみた

結論:米雇用統計の発表直後1分で、スプレッドはふだんの約2倍に広がりました。ただし広がるのは短く、発表から15分たつと、ほぼ元の幅に戻っていました。EA に「指標の前後は入らない」フィルターを付けるなら、発表の前後15分で足りそうです。

なぜ検証したか

EA のバックテストは、ふつう「スプレッドは一定」として計算します。でも実際は、重要な経済指標の発表時にスプレッド(買値と売値の差=取引のたびに払うコスト)が広がります。どのくらい広がり、何分続くのかを、実際のデータで確かめました。

検証の方法

結果:広がるのは発表直後の1分

雇用統計の発表前後のスプレッド倍率の折れ線グラフ。発表から1分後までにUSDJPYは2.0倍、GBPJPYは2.2倍、EURUSDは1.8倍になり、15分後以降はほぼ1倍に戻る
発表直後1分で約2倍に広がり、5〜15分でほぼ元に戻る(数値は下の表)
発表からの時間USDJPYGBPJPYEURUSD
60分前〜5分前1.0倍1.0倍1.0倍
5分前〜発表1.6倍1.3倍1.3倍
発表〜1分後2.0倍2.2倍1.8倍
1分後〜5分後1.4倍1.3倍1.3倍
5分後〜15分後1.0倍1.1倍1.0倍
15分後以降1.0倍1.1倍1.0倍

2006〜2018年と2019年以降に分けて測っても、同じ形(直後1分が2.0〜2.2倍)でした。

「たまに」はもっと広がる

上の表は中央値(真ん中の値)です。発表の回ごとのばらつきを見ると、広い方から5%の回では、発表直後1分のスプレッドがふだんの中央値の6〜8倍になっていました(USDJPY 4.8pips、GBPJPY 15.1pips、EURUSD 2.4pips)。

EAに活かすなら

  1. 発表の前後15分は新規で入らない:この検証の範囲では、15分後にはほぼ元に戻っていました。
  2. スプレッドの上限フィルターを付ける:「スプレッドが◯pips 以上なら入らない」とすれば、6〜8倍になった回も避けられます。
  3. バックテストのコストを甘くしない:指標の時間に入る EA なら、固定スプレッドの結果より悪くなると考えておきます。

この検証でわからないこと

この記事は、運営者が自分の EA 開発のために行った検証の記録です。特定の取引をすすめるものではありません。

よくある質問

雇用統計の発表直後はスプレッドが何倍になりますか

この検証(雇用統計246回)では、発表直後1分の中央値がふだんの約1.8〜2.2倍でした。広い方から5%の回では6〜8倍になっていました。

スプレッドは何分で元に戻りますか

この検証では、発表から5分後には1.0〜1.1倍、15分後以降も1.0〜1.1倍で、ほぼ元の幅に戻っていました。

EAの指標フィルターは何分にすればいいですか

この検証の範囲では、発表の前後15分を避ければスプレッドの拡大はほぼ避けられます。ただし滑りや他の指標は測っていないため、余裕を持たせるかは EA の作りに合わせて決めてください。

公開 2026-09-15/更新 2026-09-15