ゴトー日・仲値・金曜・月末のアノマリーは本当?時間帯と曜日の優位性を検証してみた
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結論:時間帯・曜日のアノマリーには「本当にある動き」がいくつも見つかりました。でも、取引コストを払っても残ったのは、ゴトー日の仲値だけです。そのゴトー日も、まだ「たまたまではない」と言い切れる基準には届いておらず、実際の値動きで観察を続けています。
本当にある動き vs コストの壁
アノマリーは、テクニカルのルールと違って「動きそのものは本物」のものが多くありました。問題は大きさです。1回の動きが、スプレッドと手数料(往復コスト)より小さければ、EA にしても利益は残りません。
| アノマリー | 動きの大きさ | コストとの比 | 判定 |
|---|---|---|---|
| ゴトー日の仲値(USDJPY) | +7.97 pips | 往復コストの5.1倍 | 観察中 |
| 仲値前の押し上げ(9:00→9:54) | +1.86 pips | 1.2倍(コスト2倍なら0.6倍) | 不合格 |
| 金曜のキャリー通貨安 | ふだんの値幅の 3.1% | 公式コストで1.4倍、コスト2倍で0.72倍 | 不合格 |
| 水曜ロールのキャリー通貨の流れ | ふだんの値幅の 5.2%(1時間足) | 0.43倍 | 不合格 |
| 上の小さい3つを束ねる | −0.018R | — | 不合格 |
ゴトー日の仲値:唯一コストを越えた動き
- ゴトー日(5と10のつく日。記録の数字は25日と月末の分)に、東京の仲値(9:55)の後にドル円が下がる動き(9:54に売り、14:59に決済)
- 大きさは +7.97 pips、往復コストの 5.1倍
- ゴトー日でない平日(同じ曜日)と比べると、そちらは負け(t −4.20)。「日付」が効いていることが確認できた
- ただし、作った期間での平均は +0.071R(t≈1.2)で、統計的に「たまたまではない」とまでは言えない。未使用の期間では PF 2.11
- だから過去データでの調整はせず、24か月の実際の値動きで観察しています
そのほかの検証結果
時刻×曜日 5万通り(5銘柄)不合格50,400通り。基準を超えた3件はすべて「月曜朝の円買い」で、週の最初の値段(約定しにくい)に頼っていた
月曜に買って4日持つ不合格8銘柄・96通り。最良 PF 1.097、コスト2倍で全銘柄が負け
仲値の後のドル売り戻し不合格8通り。コスト前 +0.042R → コスト2倍で −0.005R
月末ロンドンフィックスの後の反転不合格3銘柄・5分足。−0.0067(t −0.92)。月末は反転せず、むしろ続いた
月末の WM/ロイターに向けたポンド買い観察のみ仕組みは実在(p 0.006、未使用期間 3/3 でプラス)。ただし t 2.42 が基準 2.6 に届かず、売買はしない
ユーロ円の月末買い不合格+0.0586R、PF 1.154。時刻をずらした対照に負けた
ロンドン開場のアジアレンジ抜け不合格−0.009。運任せの売買の範囲内
株価指数の現物寄り付きの抜け不合格48通りすべて負け(−0.078〜−0.308R)
雇用統計の発表後の初動に乗る不合格コスト前 +0.040R → 実際の気配値で −0.220R(発表直後はスプレッドが約2倍)
X(旧Twitter)で販売されていた「週次の仲値アノマリー」EA不合格再現すると PF 1.036〜1.124(広告は 1.64)。2023〜2026年は PF 0.842
わかったこと
- アノマリーは「ある」。でも小さい:テクニカルのルールと違い、動き自体は本物のものが多かった。問題はコストとの比です。
- 夜の偏りはスプレッドのせい:13銘柄の時刻×曜日の地図では、日本時間の早朝(ロールオーバー)の偏りは、スプレッドが広がるせいで取引では取れませんでした。
- 売られている EA の成績は割り引いて見る:販売ページの PF 1.64 が、再現すると 1.04〜1.12、直近では 0.84 でした。
時間帯のアノマリーをEAにするなら
- 動きの大きさを pips で測り、往復コストの何倍かを必ず計算する
- 「その日・その時刻でない日」と比べて、日付や時刻が本当に効いているかを確かめる
- 指標発表やロールオーバーの時間はスプレッドの拡大を入れて計算する
よくある質問
ゴトー日の仲値アノマリーは本当にありますか
運営者の検証では、ゴトー日(25日と月末)の USDJPY の仲値の後の下げは +7.97 pips で、往復コストの5.1倍でした。ゴトー日でない平日と比べても差があり、日付が効いていることは確認できました。ただし統計的な基準にはまだ届いておらず、観察中です。
金曜日のアノマリーはEAで使えますか
金曜のキャリー通貨安は、動きは本物(t +2.51)でしたが、大きさがふだんの値幅の3.1%しかなく、コストを2倍にすると負けでした。
時間帯のアノマリーEAを作るときの注意点は
動きの大きさを pips で測って往復コストと比べること、その日・その時刻でない日と比べること、指標発表やロールオーバーでのスプレッド拡大を入れて計算することが大切です。