検証してみた公開 2026-09-15 ・ 更新 2026-09-15

ゴトー日・仲値・金曜・月末のアノマリーは本当?時間帯と曜日の優位性を検証してみた

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時間帯・曜日・ゴトー日のアノマリーを検証してみた

結論:時間帯・曜日のアノマリーには「本当にある動き」がいくつも見つかりました。でも、取引コストを払っても残ったのは、ゴトー日の仲値だけです。そのゴトー日も、まだ「たまたまではない」と言い切れる基準には届いておらず、実際の値動きで観察を続けています。

本当にある動き vs コストの壁

アノマリーは、テクニカルのルールと違って「動きそのものは本物」のものが多くありました。問題は大きさです。1回の動きが、スプレッドと手数料(往復コスト)より小さければ、EA にしても利益は残りません。

アノマリー動きの大きさコストとの比判定
ゴトー日の仲値(USDJPY)+7.97 pips往復コストの5.1倍観察中
仲値前の押し上げ(9:00→9:54)+1.86 pips1.2倍(コスト2倍なら0.6倍)不合格
金曜のキャリー通貨安ふだんの値幅の 3.1%公式コストで1.4倍、コスト2倍で0.72倍不合格
水曜ロールのキャリー通貨の流れふだんの値幅の 5.2%(1時間足)0.43倍不合格
上の小さい3つを束ねる−0.018R不合格

「ふだんの値幅」=ATR。小さい動きは、何本束ねても小さいままでした。

ゴトー日の仲値:唯一コストを越えた動き

そのほかの検証結果

時刻×曜日 5万通り(5銘柄)不合格50,400通り。基準を超えた3件はすべて「月曜朝の円買い」で、週の最初の値段(約定しにくい)に頼っていた
月曜に買って4日持つ不合格8銘柄・96通り。最良 PF 1.097、コスト2倍で全銘柄が負け
仲値の後のドル売り戻し不合格8通り。コスト前 +0.042R → コスト2倍で −0.005R
月末ロンドンフィックスの後の反転不合格3銘柄・5分足。−0.0067(t −0.92)。月末は反転せず、むしろ続いた
月末の WM/ロイターに向けたポンド買い観察のみ仕組みは実在(p 0.006、未使用期間 3/3 でプラス)。ただし t 2.42 が基準 2.6 に届かず、売買はしない
ユーロ円の月末買い不合格+0.0586R、PF 1.154。時刻をずらした対照に負けた
ロンドン開場のアジアレンジ抜け不合格−0.009。運任せの売買の範囲内
株価指数の現物寄り付きの抜け不合格48通りすべて負け(−0.078〜−0.308R)
雇用統計の発表後の初動に乗る不合格コスト前 +0.040R → 実際の気配値で −0.220R(発表直後はスプレッドが約2倍
X(旧Twitter)で販売されていた「週次の仲値アノマリー」EA不合格再現すると PF 1.036〜1.124(広告は 1.64)。2023〜2026年は PF 0.842

わかったこと

  1. アノマリーは「ある」。でも小さい:テクニカルのルールと違い、動き自体は本物のものが多かった。問題はコストとの比です。
  2. 夜の偏りはスプレッドのせい:13銘柄の時刻×曜日の地図では、日本時間の早朝(ロールオーバー)の偏りは、スプレッドが広がるせいで取引では取れませんでした。
  3. 売られている EA の成績は割り引いて見る:販売ページの PF 1.64 が、再現すると 1.04〜1.12、直近では 0.84 でした。

時間帯のアノマリーをEAにするなら

運営者が自分の EA 開発のために行った検証の記録です(2026年9月時点)。ゴトー日の仲値は観察中で、EA として販売はしていません。特定の取引をすすめるものではありません。

よくある質問

ゴトー日の仲値アノマリーは本当にありますか

運営者の検証では、ゴトー日(25日と月末)の USDJPY の仲値の後の下げは +7.97 pips で、往復コストの5.1倍でした。ゴトー日でない平日と比べても差があり、日付が効いていることは確認できました。ただし統計的な基準にはまだ届いておらず、観察中です。

金曜日のアノマリーはEAで使えますか

金曜のキャリー通貨安は、動きは本物(t +2.51)でしたが、大きさがふだんの値幅の3.1%しかなく、コストを2倍にすると負けでした。

時間帯のアノマリーEAを作るときの注意点は

動きの大きさを pips で測って往復コストと比べること、その日・その時刻でない日と比べること、指標発表やロールオーバーでのスプレッド拡大を入れて計算することが大切です。